逆算化傾向
「逆算化傾向」とは、実態や成果を見てから処遇(昇給、昇格、賞与など)を決めるのではなく、最終的な処遇を先に固めてから逆算して各評価項目を調整する評価エラーです。
逆算化傾向の具体例は次の通りです。
- 「この人は見込みがあるからA評価を付けてあげたい」と、A評価になるよう各評価項目に加点を与えた
- お気に入りの部下の減給を避けるために、C評価のところをB評価になるように調整した
- A評価を付けるべき成果を挙げている部下がいたが、個人的に嫌っているのでB評価に落ち着くように減点した
逆算化傾向による人事評価が横行すると、実態と評価がかけ離れてしまい、部下からの不信感の発生や職場の生産性低下につながるリスクがあります。