期末誤差
「期末誤差(期末効果)」とは、評価期間のうち最後のほうで発生した出来事の印象が強く残り、最終評価にまで影響を及ぼす評価エラーの一種です。
例えば、2月までは目立った成績がなかった人が3月に残した良い結果に引っ張られ、3月の評価だけで1年分の評価に反映するケースなどが挙げられます。期末誤差は、評価期間が1年単位の長期に渡ったり、判断材料が少なすぎて評価が難しかったりするときに発生しやすいエラーです。
期末誤差による評価が浸透すると、部下側に「最後だけ頑張れば評価が上がる」「途中経過は意味がない」との意識が芽生え、企業全体の生産性が低下するリスクがあります。期末誤差を防ぐには、中間評価を設ける、適度に面談を実施する、日々の業務記録を定量的に示すといった、評価機関の初期〜中期の評価が反映される体制の構築が有効です。