人的資本経営
「人的資本経営」とは、人材を資源やコストではなく「資本」として捉えて積極的に投資することで、企業の中長期的な企業価値向上につなげる経営手法です。
経済産業省が発表した「人材版伊藤レポート」にて重要性が強調されたことから、近年注目が集まっています。
「ヒト」を重要視する人的資本経営では、人材1人ひとりのモチベーションやスキルアップが期待できます。
人材が成長を感じることで、従業員エンゲージメントの向上、イノベーションの促進、生産性の改善につながるでしょう。
また、投資家や顧客などのステークホルダーからの評価も高められます。
人的資本経営を成功させるには、まず経営戦略と人材採用・育成の方向性を紐づけることが大切です。
その後、現在の経営状態とのギャップを分析して問題点を可視化し、従業員の採用・育成環境の整備、従業員への継続的な教育・トレーニング実施、働きに見合う適正な評価・報酬の設定などを進めましょう。
なお人的資本経営に取り組む際には、自社の人材資本を外部へ開示する「人的資本開示」も重要です。
2023年度3月以降より、大企業などでは開示が義務されています。