エゴグラム
「エゴグラム」とは、人間が持つ自我状態を5つに分類し、そのパターンを図表化することで人の心理状態を分析する手法です。
カナダ出身の精神科医エリック・バーン氏の理論を基に、弟子であるジョン・M。デュッセイが考案しました。
エゴグラムにおける 5つの自我状態 |
概要 |
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Critical Point | 批判的で厳しい親(父親のイメージ)を表し、規則・ルールに基づいて判断する、倫理的、道徳的、理想の追求といった特徴がある |
Nurturing Parent | 他者を支援する優しい親(母親のイメージ)を表し、世話好き、穏やか、調和重視、過保護、過干渉といった特徴がある |
Adult | 現実的・論理的・合理的に考える人格者を表し、冷静かつ客観的な判断力を持つ特徴がある |
Free Child | 自由に動き回る子どものイメージを表し、活動的、積極的、創造的、本能的を持つ特徴がある |
Adapted Child | 親の言う事を聞く子どものイメージを表し、相手へ順応する傾向、素直、協調性、従順、自己犠牲的といった特徴を持つ |
ビジネスでエゴグラムの考え方を取り入れることで、従業員1人ひとりの個性や考え方、行動パターンの分析に役立ちます。
エゴグラムの結果を基に上司・部下の相性や個人の強み・弱みなどを把握することで、次の活用方法が考えられます。
- 他人の個性を理解したうえで接し、コミュニケーションの円滑化や対立構造の予防などを行う
- リーダーによるメンバーへのフィードバック、動機付けなどを効果的に進められる
- 浮き彫りになった従業員個人の問題点や課題を解消し、生産性の向上やストレス低減などに活用する