各社の実情に沿った評価者・被評価者教育を実現します
ティール組織
「ティール組織」とは、これまでの経営者や管理職が指示・管理する階層的な組織構造とは異なり、個々のメンバー1人ひとりが意思決定し、主体的・自律的に行動する次世代型の組織です。
フレデリック・ラルー氏によって提唱されました。
ティール組織を構成するには、5段階の進化の過程を経る必要があります。
レッド組織(衝動的組織) |
- 1人のリーダーの圧倒的な力によって支配されている組織形態
- 目の前の利益を優先し、衝動的・短絡的に行動する傾向にある
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アンバー組織(順応型組織) |
- メンバーごとに明確な役割が与えられ、その役割に従って軍隊的に行動する組織形態
- 階級や制度を遵守し、多くの人を束ねられる反面、臨機応変な対応や柔軟性に課題がある
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オレンジ組織(達成型組織) |
- アンバー組織ほど厳格な役割の区別は設けず、成果や評価によって昇進が可能となる合理的な組織形態
- 現代日本の一般的な形であり、従業員同士の競争力が高まってイノベーションが起こりやすい反面、成果を求めすぎて過度な労働や生活の質の低下が懸念される
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グリーン組織(多元型組織) |
- オレンジ組織から発展し、メンバー1人ひとりの多様性が尊重されつつより主体性を持って働ける組織形態
- 最終決定権はマネジメント側にあるものの、ボトムアップ型の傾向が強く、メンバーの意見も出しやすい環境である
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ティール組織(進化型組織) |
- 組織を1つの生命体として捉え、メンバー1人ひとりが意思決定をおこなう組織形態
- メンバー同士が対等な立場であり、1人ひとりが組織の目的や目的達成のための行動を主体的に取る必要がある
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ティール組織に近づけることで、従業員のモチベーションや企業の生産性向上、イノベーションの促進などのメリットがあります。
一方で、従業員自らのセルフマネジメントの重要性が非常に高く、従業員個人の能力やモチベーションに組織が左右されるリスクがあります。
また、組織としての意思決定までに時間がかかったり、各々の業務進捗の度合いがわかりづらかったりなどもデメリットです。
この記事の監修・筆者
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株式会社新経営サービス 専務執行役員 志水浩 |
組織開発・教育研修コンサルタントして30年以上のキャリアを有し、上場企業から中小企業まで幅広い企業の支援を実施中。また、研修・コンサルティングのリピート率は85%以上を誇り、顧客企業・受講生からの信頼は厚い。管理者に対する、成果性の高い教育支援プログラム「パフォーマンス向上プログラム」の開発責任者。 |