評価エラー
「評価エラー(人事評価エラー)」とは、さまざまな要因で評価者が公平に判断できず、人事評価が適切に行われないことです。評価者の先入観、経験則、主観、感情、思考などの認知バイアスが介入してしまい、実際の結果や事実に基づかない人事評価が下されてしまいます。評価エラーの具体例は次の通りです。
- 突出した能力・態度のみを強く評価する「ハロー効果」
- どの人材にも平均的な評価を下す「中心化傾向」
- 評価が極端に偏る「極端化傾向」
- 飛躍した論理で事実と異なる判断をする「論理誤差」
評価エラーが起こると、社員のモチベーション・エンゲージメントの低下や、組織全体の雰囲気の悪化などにつながるのがデメリットです。評価エラーを防ぐ方法としては、次のものが挙げられます。
- 人事評価基準の明確化と社内共有
- 評価者の教育
- 被評価者の行動・成果の定期的な記録
一度評価した後に評価の偏りを是正するときは、甘辛調整(甘辛防止)などを実施します。