甘辛防止
「甘辛防止(甘辛調整)」とは、一度判断した人事評価で発生した偏りやばらつきを整える、事後調整の一種です。
人事評価を実施する際、評価者がいくら公平・公正な視点を意識したとしても、評価者の評価スキルや思考、能力などの要因で甘すぎる・厳しすぎるといった偏りが発生します。そうした偏りを、甘辛防止によって調整します。
甘辛防止の方法としては、次の手法が挙げられます。
- 被評価者全体の平均値を基準にして再度調整する
- 基準となる従業員を選出し、評価点を比較して調整する
- 正規分布を用いて、評価点の均一化を図る
いずれの方法にもメリット・デメリットがあるので、複数の手法を組み合わせることを推奨します。また、定量評価と定性評価のバランス取りや、主観・感情の排除なども行いましょう。