等級基準書
「等級基準書」とは、等級制度(従業員の能力や職務、役割などによってランク分けする人事制度)を導入している組織において、各等級の定義、役割、業務内容、責任などを文章化してまとめたものです。
例えば一番低い等級の定義なら「定型作業・定例的なルーティン作業に従事する」「基本的な仕事ができ、指示に基づいて正しく作業ができる」などが考えられます。
より高い等級の定義なら、「下級者のまとめ役であり、職場の業務全般の熟練度が高い」「管理者として3年以上の経験がある」といったものが例として挙げられるでしょう。
等級基準書を作成する際は、等級に該当する従業員へ求められる能力・成果や、等級の上昇・下降の基準を明確化することが大切です。また、曖昧な内容で実用性がないものだと意味がありません。一方で、詳細に作りすぎると見直しや運用が難しくなります。
「何を評価するのか」「従業員にどのような役割を求めるのか」など、組織の中で重要視すべき項目を中心に作成するのがよいでしょう。