ワーク・エンゲージメント
「ワーク・エンゲージメント」とは、仕事に対してポジティブなやりがい・情熱を持ち、生き生きとしている状態です。オランダ・ユトレヒト大学のウィルマー・B・シャウフェリ教授が提唱しました。具体的には、「活力」「没頭」「熱意」の3つが揃った状態を意味します。
活力は、仕事に取り組む際のエネルギーのことです。活力が増せば、仕事の継続力、ストレス耐性と回復力、学習意欲などが高まります。
熱意は、仕事やキャリアに対する関心度・意欲のことです。熱意が高ければ、新しいチャレンジ(製品開発、業務改善、仕事の効率化)、キャリアアップのための努力などに積極的な姿勢で取り組むようになります。
没頭は、仕事に対するのめり込み具合です。仕事へ没頭する感覚があれば、業務に対する幸福感や長時間の集中状態を得られ、業務効率・生産性向上、業務の品質向上、ヒューマンエラー削減などにつながります。
ワーク・エンゲージメントが高くなれば、企業の生産性や従業員のパフォーマンス向上が期待できるでしょう。労働人口の減少や人材の流動化が進む中、厚生労働省もワーク・エンゲージメントを分析するなど重要性が増しています。
ワーク・エンゲージメントに関係する用語としては、対概念である「バーンアウト(燃え尽き症候群)」、高い活動水準と裏腹にネガティブな傾向にある「ワーカホリズム」などが挙げられます。