能力評価
「能力評価」とは、会社の業務遂行に関する能力・スキルを重視して評価する手法です。
一定期間中における結果で評価する業績評価とは異なり、被評価者の将来性・潜在能力や今後の育成なども加味した長期的視点で判断されます。
能力評価の評価項目は、企業の目的達成や業績向上に必要な職務能力を設定するのが一般的です。
能力評価の基準となる 評価項目例 |
概要 |
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企画力 | 計画立案、問題解決など業務に関するさまざまなアイディアを企画する能力 |
実行力 | 企画や計画を最後まで効率的に実行できる能力 |
理解力 | 企業の方針、上司からの指示、担当業務などの業務遂行の目的・手段・必要性などを理解する能力 |
改善力 | 企業や職場、個人に潜む問題点を発見し改善できる能力 |
判断力 | 現在の状況やイレギュラーなケースなどにおいて、適切な対策を考案・実行できる能力 |
指導力 | プロジェクトメンバーや部下の能力・特性に応じた指導ができる能力 |
計画力 | 業務の優先順位、業務手順の段取り、納期までの業務計画など、業務に関するさまざまな計画を立てる能力 |
折衝力 | クライアント・顧客や社内従業員に対し、信頼関係や業務を円滑に取りまとめたり調整したりする能力 |
知識力・スキル | 担当業務に加え、他職場・プロジェクトにおける知識をスキル |
能力評価のメリットは、企業が求める職業能力と人材育成・採用の方向性を合わせやすいことです。能力評価に応じた、適切な人員配置も可能となります。
また従業員も、「自分が企業に何を求められているのか」を理解しやすく、キャリア形成が進めやすくなります。
ただし年功序列が要因となる評価エラーや、能力評価を重視しすぎて業務目的を見失う従業員の発生などには注意が必要です。