SMARTの法則
「SMARTの法則」とは、企業や個人が掲げる目標の設定方法に関するフレームワークです。
米国のジョージ・T・ドラン氏が、自身の論文の中で提唱しました。
SMARTという名称は、SMARTの法則を構成する以下5つの要素の頭文字を取ったものです。
SMARTの法則の5つの要素 | 概要 |
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Specific(具体性) | 「前月より契約数を10件多くする」「12月末までには新ECサイトを開設する」など、目指すべき目標が具体的かつ明確になっているか |
Measurable(計量性) | 「週に1回は、部下との30分の1on1を実施したか」といった、目標の進捗度を客観的な指標で測定・数値化できるか |
Achievable(達成可能性) | 現状の業績・人員・技術・体制などを評価したうえで、本当に達成が可能なレベルの目標が設定されているか |
Relevant(関連性) | 「前月契約数より10件増を達成できれば、売上・利益アップや従業員の評価・ボーナスアップにつながる」といった、他の目標や従業員の利益に関連する目標設定であるか |
Time-related(明確な期限) またはTime-bound |
無期限にダラダラと取り組むものではなく、明確に期限を設けて計画的かつ集中的に進められる目標であるか |
SMARTの法則に則った目標を設定することで、評価基準の明確化、従業員のモチベーション向上、業務効率の向上などのメリットが見込めます。
SMARTの法則は、採用活動、人事評価、人材育成などの経営・バックオフィス部門の目標設定でも活用できるフレームワークです。
現在では急速に変化・進化を続けるビジネス環境に合わせて、評価(Evaluate)と承認(Re-evaluate)の要素を加えた「SMARTER」、現実的(Realistic)の要素を加えた「SMARRT」など、SMARTの法則を発展させたフレームワークも登場しています。