バイアス
「バイアス」とは、偏り、偏見、先入観、思い込みなどの思考の偏りや認知のゆがみを意味します。
バイアスの種類 | 概要 |
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確証バイアス | 自分の思考や願望にとって都合の良い情報を集めて判断する |
正常性バイアス | イレギュラーな事態に遭遇しても、いつも通りで問題ないだろうと軽んじる |
ハロー効果 | とくに目立つ特徴・事象に影響を受けて全体を評価する |
ビジネスシーンにおいてバイアスが発生すると、人事評価、採用面接、従業員のパフォーマンスなどに悪影響が出る可能性があります。
バイアスによる悪影響の例
- 能力が不足しているが仲の良い部下を昇進させ、他従業員の不満や職場成績の低下などが発生する
- 採用面接で高学歴や見た目などを重視して評価してしまい、自社とは相性が悪いスキルを持つ人を採用する
- ネガティブな情報がシャットアウトされ、経営状況や生産状況などを正確に把握できず間違った判断を出す
- 自社にとって都合のよい情報ばかりを集めてしまい、マーケティング・市場調査の結果に偏りが発生する
ビジネスシーンでのバイアスを防ぐには、従業員・役員1人ひとりが「バイアスがあるかもしれない」と自覚することが大切です。そのうえで第三者の意見や統計情報を取り入れる、客観的な基準を設ける、クリティカルシンキング(批判的思考)を意識するなどの対策を講じます。