ピグマリオン効果
「ピグマリオン効果」とは、他者から期待を受けることで、受けた者が期待通りの成果を出すことができるという心理効果の一種です。
アメリカの心理学者であるローゼンタール氏によって提唱されました。
ピグマリオンの名称は、「自分の理想の女性の彫刻に恋い焦がれ、神がその彫刻に生命を吹き込んだ」というエピソードを持つ、古代ギリシャ神話の王から取られています。
ビジネスにおけるピグマリオン効果の例
- 上司や先輩が育成に力を入れ、その結果に応えるために新入社員や若手のパフォーマンスやスキル、熱意が向上する
- 面談等でのフィードバックを経て、ポジティブなフィードバックの結果を基に従業員が自らの課題や職場の問題に積極的に取り組むようになる
ピグマリオン効果を求めすぎて、部下の能力に対して過剰な期待や課題を与えないように注意しましょう。
ピグマリオン効果とは反対に、相手への期待や信頼がないと本当に成果が出なくなるというゴーレム効果が存在します。
また期待や注目を集めた者がその期待に応えたいという心理になることを、ホーソン効果と呼びます。