確証バイアス
「確証バイアス」とは、自分の考え方、信念、経験、仮説、願望などを基に、無意識に自分に都合のよい情報収集や判断基準を持ってしまう認知性バイアスの一種です。
自分が正しいと思う情報のみを重視し、反証を無視、軽視してしまいます。
■確証バイアスの例
- 自分が気に入った部下に「できる人材だ」と決めつけ、実態に合わない高評価を付ける
- 高学歴の人材を「優秀に決まっている」、または「頭が固くてプライドが高い」といった偏見の目で見る
- 「血液型がA型だから几帳面だ」と判断し、几帳面でないときも「たまたまだ」と判断する
確証バイアスが強くなると、部下への適切な評価ができず、人事評価のバランスを崩すリスクがあります。
意思決定の質の低下、市場変化や顧客ニーズへの間違った対応、部下のモチベーション低下などの事態を招く可能性があります。
確証バイアスを防ぐには、異なる点や反証を積極的に取り入れる、情報の出所の偏りがないかを確認するといった、客観的な視点を保つための対策が必要です。