保守性バイアス
「保守性バイアス(現状維持バイアス)」とは、これまでの情報、信念、あり方などに固執し、新しい情報や変化、未知のものを受け入れず避けてしまう傾向のことです。
簡単な例として、「レストランで同じメニューしか頼まない」「事例がないと新しいアイデアを拒否する」が挙げられます。
■保守性バイアスが発生する原因
- 過去の成功体験が忘れられない
- 変化に伴う損失のリスクや信頼失墜などを恐れている
- 居心地のよい空間をわざわざ破壊したくないと考えている
保守性バイアスが強すぎると、チャレンジを求める従業員のモチベーション低下、イノベーションの阻害、急激に変化する時代や競争社会への対応の遅れなどのデメリットが発生します。
保守性バイアスを防ぐには、企業内のさまざまな人材や外部の専門家からの意見を取り入れる、数字やデータなどに基づいた客観的な根拠を重視するなど、客観的視点を持つことが重要です。
難しいときは小規模な改革やテストを繰り返し、リスク回避しながら新しいものを取り入れるのがよいでしょう。