号俸
「号俸(ごうほう)」とは、企業に勤める従業員の給与を決定するための制度です。
基本給や賃金テーブルにおける、具体的な数値を示します。号俸は原則として、勤続年数、職務成果、年齢などで金額を決定します。
等級との違いは、区分の大きさや変動する基準です。号俸は原則として、等級内での細かな給与段階を表します。
例えば「1級1~30号」「2級1~30号」と設定されている場合を見ていきましょう。
1級の従業員がいる場合、勤続年数や年齢に応じて号俸を1級内で号俸が上昇します。
入社したてが「1級1号」、入社2年目だと1つ上がって「1級2号」といった具合です。
もし昇進や実績によって等級が上がったときは、「2級」へ賃金テーブルが移動します。
等級・号俸の例 | |
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1級 | 1号:20万円 2号:20万2,000円 3号:20万5,000円 ~ 30号:25万円 |
2級 | 1号:23万円 2号:23万2,000円 3号:23万5,000円 ~ 30号:30万円 |
等級が上がることを「昇格する」、号俸が上がることを「昇給する」と称するのが一般的です。
なおこれらは等級・号俸の両方を取り入れているケースであり、実際の賃金テーブルは企業によって変わります。
民間企業の給与制度に号俸を取り入れるメリットは、「賃金の管理がしやすい」「昇給について公平公正さを証明しやすい」「従業員から納得感を得やすい」などです。