オーセンティック・リーダーシップ
「オーセンティック・リーダーシップ」とは、カリスマ性のある理想のリーダーシップ像を目指すのではなく、自分らしさに基づいたリーダーシップで組織をまとめることです。
英単語の「authentic」は、「真正の、本物の、信頼できる」という意味を持ちます。
ニーズの複雑化や多様化によって扱うべき情報量が圧倒的に増えた現在、リーダー1人の価値観や能力に依存すると、的確な判断を下すことが難しくなっています。
1人のリーダーに依存せず、メンバーの強みを活かし、お互いを補いながらチームを作り上げることが重要になってきました。
オーセンティック・リーダーシップでは、リーダーが自らの目的、倫理、情熱、自律性などをメンバーに示し、ときには弱さをさらけ出しながらメンバーとの信頼関係を構築します。
完全無欠のリーダーによる指示ではなく、リーダーの誠実さや真心、公平さ、倫理観の下でメンバーが能動的に動いていくのが、オーセンティック・リーダーシップの目指すべき姿の1つです。
オーセンティック・リーダーシップの実践には、メンバーとのオープンなコミュニケーション、リーダーの自己開示、リーダーの価値観・倫理観と実践する行動の一貫性、リーダー自らが情熱を持って学び続ける姿勢などが求められます。