「組織開発（ＯＤ、organization development）」とは、組織で働く人と人との関係性・コミュニケーションの活発化、組織の文化・構造・プロセスなどの改善・改革などによって、組織全体の健全性・効果生の向上や成長を促す取組です。

働き方の多様化が進んだ現代においては、多種多様な能力・性格・ニーズ・価値観を持つ人材が同じ組織に集まっています。
そうした組織メンバーの関係性や規律といった「組織全体としての力」にアプローチし、評価と改善をおこないます。
個人にアプローチする「人材開発」とは、また異なる育成手法です。

組織開発によって、組織としての連動性・協調性・一体感が高まることに加え、個人のパフォーマンスが発揮しやすい環境を整えられます。
また、組織を取りまとめるリーダー人材の育成や、組織全体の問題解決能力向上も期待できるでしょう。

組織開発を進めるには、組織開発の目的を明確化し、自社の課題や現状を正確に把握することから始めます。
「従業員同士や上司との関係性」「個人の能力とメンバーとの噛み合い」などに注視し、トライアルやトレーニングを通じて効果検証とフィードバックをおこないます。