学習性無力感
「学習性無力感」とは、繰り返される失敗や、抵抗・回避できない困難な状況によって強いストレスを受け続けた結果、「何をやっても無駄」という思考に陥ってしまう心理状態です。
努力や学習は意味ないと経験から学習してしまい、行動をしない、不利な状況を受け入れるなどの無気力状態が自然になってしまいます。
従業員が学習性無力感に陥ると、業務の生産性低下、モチベーションの低下などにつながり、企業全体に悪影響を及ぼすでしょう。
学習性無力感を放置していると、従業員の退職や休職となったり、うつ病といった精神疾患を患ったりなど、問題がより大きくなるリスクがあります。
学習性無力感の原因は、上司のパワハラ、能力や適正に見合わない業務の押し付け、企業全体の諦めムードなどが挙げられます。
学習性無力感を克服するには、従業員の小さな成功体験を積ませる、能力や適性に合う部署へ再配置する、周囲のコミュニケーションやサポートが受けられる環境を整えるなどが効果的です。
また、周囲が学習性無力感についての理解を深めることも重要になります。