感情バイアス
「感情バイアス」とは、人事評価、意思決定、その他さまざまな判断が求められる場面で、自身の感情が大きく影響する認知バイアスの一種です。
個人的な好き嫌い、過去の経験、ストレスなどが、感情バイアスの原因となります。
■感情バイアスの例
- 論理的には合っているが、自分が苦手な手法だから除外して考える
- 自分のことを苦手とする部下に対し、通常より悪い評価を付ける
感情バイアスが発生すると、論理的かつ客観的な判断ができなくなり、人事評価エラーが発生しやすくなります。
従業員のモチベーションへの悪影響、誤った意思決定による業績低下、組織全体の不協和音などへつながるリスクがあります。
感情バイアスへ対処するには、評価者や意思決定者が自身の感情を認識し、抑制することが大切です。
また、客観的な評価基準の設定や客観的なデータの活用などで、感情を排した判断が下せる環境を整えることも重要になります。